おめでとう、ディーター。
ディーター・ラムス、ロンドンで生涯の功績を讃えられる

文章、写真: Vitsœ

ディーター・ラムスがロンドンを初めて訪れたのは、まだ若かりし頃の1961年でした。いわゆる世界初の「ウォークマン」として知られているポータブル・レコード・プレーヤー「BRAUN TP1」がInterplas(プラスティック産業見本市)で賞を獲得したためで、彼は今でも、デザイン・カウンシル代表ポール・レイリーから賛辞を受けた当時のことをよく覚えているそうです。

1968年には英国王立芸術協会から名誉ロイヤル・インダストリアル・デザイナーの称号を与えられ、二度目のロンドン訪問となりました。

その後も、ポール・レイリーやコンラン卿の力添えで、1982年にはヴィクトリア&アルバート美術館での作品巡回展や、2009年でのデザイン・ミュージアムでの大規模回顧展が開催され、その都度ロンドンを訪れています。

そして今晩、ディーター・ラムスが再びロンドンにやってきます。生涯を通じてデザイン業界に貢献してきたことを賞して、ロンドン・デザイン・フェスティバルからメダルを授与されたのです。授賞式の晩餐会はランカスター・ハウスで開催されます。

おめでとう、ディーター。