個性的で、緻密に、計算された混沌
アメリカ西海岸の建築と、The Archers と、ヴィツゥの関係。

The Archers Los Angeles interior with Vitsoe’s 606 Universal Shelving System by Dieter Rams

世界の気候パターンを記録する最も一般的な方法、ケッペンの気候区分。これによると、ロサンゼルスで雨が降る事は、実に稀だ言われています。年間を通し、強い日差しと、すっきりと晴れた青い空。1900年代初めより、カルフォルニアで一番大きな都市として、多くのアーティストやライターを魅了し続けてきました。

この10年間、The Archers という小さなデザイナー集団が、ロザンゼルスを拠点に活動しています。 共同創設者の Richard Petit は、彼のチームが作り上げる空間を、「個性的なんだけど、全て緻密に計算された空間」と説明します。このチーム一番の特徴は、建築家と共に空間に合わせた建物の構造を作ることに加え、家具や使用するテキスタイルまで監修することです。

彼らの美学は、決してミニマリストにならないこと。 「僕たちは、色や模様を使うことで生じる混沌を恐れないんだ。全て、緻密に計算されているからね。」

The Archers Los Angeles interior with Vitsoe’s 606 Universal Shelving System by Dieter Rams

ロサンゼルスの街は、山々と、島とビーチ、砂漠と都市で形成されています。建築物は、ヨーロピアン様式を取り入れたデザインが人気であったりと、多様性があるのが特徴です。

The Archers の手がける住宅のほとんどが、ミッドセンチュリーのスタイルです。ロサンゼルスの住宅は、外壁全面にガラスを使用することが多く、建築家は、住宅の方角を慎重に検討する必要があります。なので、Richard と彼のチームは、各部屋のインテリアが、どのように自然光に影響するか、検討する必要があるのです。

「ロザンゼルスの光量は、地中海のものとほとんど変わらない。だから、家具を選ぶ際は、注意が必要なんだ。

僕らが、白い壁にヴィツゥのオフホワイトのシェルビング・システムを使う理由は、ここロザンゼルスに降り注ぐ強い日差しにとても合うからなんだ。このソフトなカラー。まるでオイスターホワイトとも呼べるよね。

ヴィツゥのシェルビング・システムは、主張がなく存在感が無いから、どんな空間にも溶け込む。まるで、壁自体が本のかたまりのように見えるし、オブジェや、プロダクト自体になるんだ。」

The Archers Los Angeles interior with Vitsoe’s 606 Universal Shelving System by Dieter Rams

巾木や額縁などと多様した19世紀の建築物とは異なり、ロサンゼルスのモダンな住宅は、The Archers のスタイルを追っているかのよう。

「ここに建てられたほとんど住宅が ー 外観はエレガント、機械的で緻密なデザインです ー しかし結局、その不完全さに気づくでしょう。」と、Richard は言います。

「理由は、手頃な価格の住宅を大量生産しているから。住宅が事前に梱包されているんだ…まるで、組み立てキットのように!」

「おそらく、だからディーター・ラムズの家具は、僕たちのスタイルに合うんだろうね。: 自信を持って、取り入れることができるもの。僕たちはヴィツゥのプロダクトを、建築物の一部として扱っているんだ。」

ヴィツゥのプランニングチームと、特に密な関係を築いているThe Archers。デザインプロセスの全ての段階で、柔軟にデザインの変更ができるのも、ヴィツゥの良い点だと言います。

ヴィツゥ・ロサンゼルスのプランナーRob Fissmerは、このようにコメントしています。

「インテリアデザイナーと仕事をすると、ヴィツゥのシェルビング・システムがどのように機能するか、コミュニケーションを取るのが難しいことが多々あります。

The Archers の場合、ヴィツゥに取り敢えず行けばどうにかなると、直ぐに僕たちのところに足を運んでくれるのです。

彼らがクライアントと到着すると、かなりの時間を共に過ごし、606 がどのように見え、どのようなものかを、クライアントに体感してもらうのです。このよう関係こそ、ヴィツゥとお客さまとの関係を、唯一無二なものにするのです。」

The Archers Los Angeles interior with Vitsoe’s 606 Universal Shelving System by Dieter Rams

「僕たちは、Rob と一緒に仕事することが大好き! いつも、僕たちが作成した図面や、アイデアを簡単にまとめたスケッチを送るんだ。」

「彼のプランニングは、まるでカスタマイズできるテイラーメイドのように感じる。システムを実際に設置すると、ただ取り付けられたものという訳ではなく、もともと建物の一部であったかのようなんだ。

僕たちのクライアントの多くが、膨大な本のコレクションを所有している。そして僕が考えるに、彼らは今の家を一時的な家として捉えているんだ。ー 10年くらい住んで、売却するかもしれない。ー だから彼らは、ヴィツゥは一緒に引っ越すことができるものって認識しているんだ。

僕らはクライアントに、ヴィツゥを使うように納得させる必要が無いんだ。多くの場合、’’ずっとヴィツゥを使いたいと思っていたんだ。”と、クライアントが言うことがほとんど。

彼らは、将来的にシステムのデザインを変えたり、ユニットを足すことが可能という、ヴィツゥの本当の価値を知っている。無限大の組み合わせ、これがシステムをどこまでも柔軟なものにするのです。」

The Archers Los Angeles interior with Vitsoe’s 606 Universal Shelving System by Dieter Rams